徒然ぜぶらーふ

  コーヒーと自転車散歩と日々徒然

歯は一生モノ。大事です。(其の5)

4/9に次男の大学入学式を終えて、12日から10日間口腔外科に入院してきた。これは備忘録まで。

  1. 手術までの経緯
  2. 入院前準備
  3. 手術前日
  4. 手術当日と術後2日間
  5. 術後3日目以降
  6. 退院と経過
  7. 入れ歯かブリッジかインプラント

 

5. 術後3日目以降

術後3日目(入院5日目)。
人の身体とはすごいもので前日の午前中に鼻をかんでスッキリしたと思ったらそこからグングンと体力・気力共にV字回復。

外来診察に行く時にはもう歩行器なしでびっこをひきながら行ったら先生にびっくりされた。

そして「縫ってあるから普通食食べられるよ」と言われたので食事を普通食に戻してもらった。夜ご飯から普通食!

腰骨の傷口が開かないように圧迫していたものを外してもらってシャワーが浴びられるようになり、病室に戻るや否やシャワールームの空きを確認して、3日ぶりの入浴。シャンプーが全然泡立たなくて何回も頭を洗った。

シャワーが終わると入院以来溜まっていた洗濯物をもってコインランドリーへ。洗濯機も乾燥機もガラガラで使い放題ーーとはいえそんなに洗濯物もないのだが。

すっきりさっぱりするとますます元気がでてくるようで「ぐ〜」とお腹がなる。夕ご飯まだかな?空腹を紛らわすために甘くて温かいカフェオレとか飲んでみたりする。もうすっかりフリーダムである。読書もどんどん進んで「はてしない物語」読了。

ごはんも普通食にもどったらお米もおかずも食べてる感じがしてテンションあがる。

前歯は抜いたし歯茎も切開しちゃっているので使えないから、奥歯でゆっくりカミカミしていると食材の味が染み出してきて「あれ?こんなにほうれん草美味しかったっけ?」って感じ。
いかに今までちゃんと咀嚼せずに飲み込んでいたかがよくわかる。ダメだったなと反省。

 

そしてその後、すっかり元気になった私はご飯を食べて読書をしてお風呂に入って寝るだけというリゾートに近い生活を送ることになった。

あまりに経過が良好で担当の先生から2、3日早く退院してもよいと言われる。
3日早いって、それ明日ですよね?

実はこの時、子供を産んで以来こんなに楽な生活したことなかったせいで入院生活をかなり楽しんでいた。なので思わず「家族の都合もあるので予定通り木曜日に退院します」と答えた。

しかし、だんだん元気なのにここにいることに罪悪感を感じるようになる。周りは脳梗塞でうまく体が動かない人や点滴と心電図で管だらけの人ばかりなのだ。みんな喋るのも食べるのも、寝返りを打つのも大変そう。

4人部屋で2人は救急搬送されてきた人で病状もかなり悪そう。看護師さんとの会話などから具合の悪さがカーテン越しにもわかる。

術後7日目に口の抜糸をしてもらうと本当にすることがなくなった。

「ここは私のいるべき場所ではない。このベッドを空くのを待っている人がたくさんいるんだ。もう家に帰ろう」

本当に心からそういう気持ちになった。

 

退院と経過 につづく