徒然ぜぶらーふ

  コーヒーと自転車散歩と日々徒然

歯は一生モノ。大事です。

4/9に次男の大学入学式を終えて、12日から10日間口腔外科に入院してきた。
ちゃんとした病名は判らないが歯性上顎洞炎からの術後性上顎嚢胞というやつだと思う。
日帰りで抜歯くらいのつもりだったのに、思っていたより何十倍も大変なことになった。
騙し騙し20年もいい加減にしてきたせいであり深く反省。
これは備忘録まで。

  1. 手術までの経緯
    ・1回目の炎症と手術(歯医者→口腔外科①へ)
    ・1回目の手術のその後
    ・2回目の炎症(歯医者 A)
    ・3回目の炎症(歯医者 B)
    ・4回目の炎症(耳鼻科→口腔外科②へ)
    ・口腔外科で診察(口腔外科②)
  2. 入院前準備
  3. 手術前日
  4. 手術当日と術後2日間
  5. 術後3日目以降
  6. 退院と経過
  7. 入れ歯かブリッジかインプラント

 

(1)手術までの経緯

●1回目の炎症と手術(歯医者→口腔外科①)

30歳のときに右上前歯の根を切除した。原因は16歳のときに神経を抜いた歯(上前歯の2番目)の根が化膿して膿が上顎に溜まってしまったせい。

右鼻の下が針で刺されるように痛むと思ったら、右鼻の奥へ、右の頬骨の奥、右目の周りと痛みがどんどん拡がった。

そして顔半分が腫れ上がってメチャクチャ痛くなって歯医者に行ったらここでは手に負えないといって口腔外科を紹介された。

後日、日帰りで上の歯茎を切開して膿を出して、原因になっていた歯の根を切除したらしい。部分麻酔で親知らずを抜くような雰囲気の手術だった。

根のない状態で前歯は残り、固いものも普通に食べられる状態。

 

●1回目の手術のその後

その後も疲れが溜まると歯、右の頬、目の周りが痛んだが休息をとると痛みが引く。また疲れると痛む、を繰り返して過ごしていた。

右の鼻詰まりも慢性的でスッキリしない。

 

●2回目の炎症(歯医者 A)

そして手術から10年後。忘れもしない次男の七五三のとき。

また同じような顔半分の激痛があり、七五三が済むまでバファリンを飲んで耐えた。その後歯医者に行くと切った根の部分に嚢胞ができていると言われた。

また手術か?と思ったら抗生物質と痛み止めを処方された。

「今は手術はせずに薬で散らしていくのが一般的」と言われたのでそういうもんかと思い、その後は年に一度くらい痛みが出るたびに抗生物質をもらって過ごしてきた。

相変わらず疲れが溜まると顔半分が痛む。鼻詰まりもひどくて寝苦しい。

 

●3回目の炎症(歯医者 B)

そして2019年冬。久しぶりにかなりキツく痛んだ。

抗生剤を飲んでも全然スッキリしない。さらに上顎の内側が膨らんで口の中に出っぱってきているものがある。これはおそらく膿の袋だなと思った。

それまでとは違う歯医者に行って相談したが「歯の根がないためどうしようもない」と言われた。「そうなのか、もう一生薬で散らしながらうまく付き合っていくしかないのか」とがっかりした。

本当にどうにもならないのかと粘るとそんなに嫌ならと口腔外科に紹介状を書いてくれた。しかしちょうどコロナ禍になってしまい診察予約が困難に。そのままになってしまった。

ちょうどその頃人間ドックで血液検査の結果、「かなり炎症反応の数値が高いが具合が悪いところはないか?」と聞かれた。

その時は心当たりはないと答えたが、後から考えれば歯が痛かったんだなと思う。

 

●4回目の炎症(耳鼻科)

2021年の秋、痛みはさほどなかったのだが喋れないほど口蓋の腫れが大きくなった。膿が滲み出たような味と匂いもするし、なにより口臭が自分でわかるくらい酷い。

鼻をいくらかんでも奥にネバネバした鼻水が残っている感じで常に口呼吸をしているので眠りも浅い。口がカラカラに乾いて息苦しくなって2時間くらいですぐ目が覚める。これって蓄膿症のひどいやつの症状。

今はまだうがいをしたり鼻をかんだりしてなんとか対処できるけど、もう少し歳をとったら呼吸困難で死ぬなと思った。

切実になんとかしたい。歯科でダメなら耳鼻科だ!と思って耳鼻科に言ってわけを話すとやはり口腔外科に行くように勧められ紹介状を書いてくれた。

ネブライザーのおかげだろうか、パンパンに腫れていた口蓋が少し楽になった。でもまだ喋りにくい、食べにくい。

 

●口腔外科で診察(口腔外科②)

口腔外科は予約がいっぱいで紹介状をもらってから初診まで1ヶ月以上かかった。

ざっと診察してもらって抜歯は必須。大きく切開しないといけないから手術は全身麻酔

3、4日の入院が必要と言われ、わりと大ごとになったなと思った。

先生は苦笑いをしながら

「なんでこんなになるまで放っておいたの? とりあえず注射器ですこし吸い取るから」と言って注射器で口蓋の膿を吸い出してくれた。黄色い透明な液体が25ccくらい取れた。

これで随分楽になった。喋る、食べるに支障ない。このまま手術しないで腫れるたびに膿を吸い出して貰えばいいんじゃないか?と内心思った。

 

しかし2週間後のCT検査。

その結果、普通の嚢胞は小豆大くらいのものだが、私のはゴルフボールくらい大きくなっていて上顎の骨も溶けてしまっていた。嚢胞が右の鼻腔を圧迫していて鼻詰まりと息苦しさはそのせいだったみたいだ。レントゲンだけじゃわからないものらしい。

おまけに嚢胞が他にも2つあるという。

悪の元凶の右前上2番目は抜歯&嚢胞摘出。

もうひとつ、左前上1番目は状況により抜歯&嚢胞摘出。

左前上4番目はまあ状況次第だけど小さいから残して経過観察。

さらに口蓋ががっつり溶けてしまっているので腸骨から骨髄を移植して骨を再生すると言われた。

口蓋の骨がないと抜歯した後、入れ歯しか選択肢がなくなるとのこと。

骨を再生すればブリッジやインプラントもできるという。

結局、3日程度入院して1本だけ抜歯という話から、10日入院して2本抜歯&腸骨から骨髄移植というメチャクチャ大事件に発展した。

 

(2)入院前準備 へ続く