ブレンドなので豆の産地ではなくお店の紹介を。
場所は京王相模原線・多摩センター駅近く。多摩ニュータウン通りという大きな道沿いにあり、知っていないと見落としてしまう佇まい。ファンとしてはそこがまた好き(^^)
小さなお店です。
ちょっと年季の入った木の扉を開けると、ほぼお店の幅もあるこれまたウッディなカウンター。その上にガラス製の浮き球のような大きなキャニスターがズラリと並んでいます。
もちろん店内は焙煎の香りでいっぱい。
豆はカウンター右から浅煎り、中煎り、深煎りが6〜8種類くらいずつ。
キャニスターの蓋の上には豆の名前と焙煎度がわかるシールが貼ってあります。
浅煎りなら黄色、中煎りなら青、深煎りは赤。
その中でラストノートは赤2つ。
超深煎りってことでフレンチロースト?イタリアンロースト?
とにかくこのお店で一番深い焙煎の豆なのはわかります。
甘くて、まろやかで、香ばしい。
サラサラと喉を流れていくというよりは、コクリ、コクリと喉を滑り落ちていくような味わいがあります。
東京都水道局のごく普通の水で淹れても舌の上を柔らかく滑る軟水のようなコーヒー。
で、”ラストノート”って何と何のブレンドなの?
すみません、わかりません(苦笑)
これはマイルールなのですが、オリジナルブレンドについて深く尋ねないことにしています。
オリジナルブレンドといえばそのお店の顔。
鰻屋の秘伝のタレとかラーメン屋のスープと同じように、そのお店のこだわりと企業秘密が詰まったものだからこそ聞くのは無粋かなと、私なりのリスペクトです。
ラストノートとはたしか香水用語。
肌につけるとトップ、ミドル、ラストと香りが変わっていき、最後に一番長い時間香るため、その香水をつけた人の香りとして定着しがちなもの。
つまりラストノートと名付けられたこのブレンドは「うちの深煎りはこれだ」という店主の思いが込められていると(勝手に)想像する。
そしてそのブレンドが大好きな私はこのお店が大好きだということになるわけで。
あぁ、逆算して納得(^^)